しゃちほこファイナンス

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【就活「企業選び」の本質】採用キャッチコピーに踊らされるな!【美辞麗句】

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入社して「こんなはずじゃなかったのに」と辞めていくひとは少なからずいる。そんな彼ら(彼女ら)を分析すると2つの種類に分けられる。「上昇志向型」と「入社後悔型」だ。前者は、自身のキャリアをより向上させるべく、自らの道を切り開いていくタイプ。後者は、選択した会社に失敗したと思い、悩み、悶々として異なる道を歩みだすタイプ。

前者はより邁進してほしい。ただ、後者は大変バカバカしく、時間の無駄であるし、人生の選択をする時点で避けることができたはずであるのに対策が十分でなかったとしか言いようがない。

そこで、近い将来「入社後悔型」にならぬよう、就活の際にどのようなことに気を付けるべきか、記したい。

 

後悔は入社前後のギャップにより生じる

採用企業は優秀な学生を採用したい。ゆえに、歯の浮くような美辞麗句を並べたて、きれいな未来を描く傾向にある。これは、もし、自らが採用担当であったらそのようにするかもしれないことは容易に想像がつくと思う。

採用HPにはかっこいいキャッチフレーズが並び、堅調な業績を背景に活発な事業活動をしている様子や、現場で働くかっこいい先輩たちの姿が紹介されている。これらはすべて決して嘘ではないだろうし、それを自身の会社選考における材料とすることも間違いではない。

では、ギャップはどこで生じるか。この多くは定性的な側面で生じている。つまりは、事実ではないところ。

会社が行っている事業活動、先輩社員の取り組み、こういった内容に嘘はない。また、業績の推移も数字に基づくものであり、嘘があれば虚偽決算の問題にも波及するし、これもありえない。

お分かりと思うが新卒採用におけるキャッチコピーにこそ、ギャップを感じてしまう原因であり、この言葉に踊らされている限り必ず就活は失敗する。逆を言えば、このキャッチコピーの裏側にある、会社組織の本質を捉えることができれば、必ず生涯を共にしたいと思える会社に出会えると確信している。

極端な例でない限り、定量面を理由に会社を去ることなどない。昨年対比で当期利益が●千万円下がったから会社を辞めよう、なんていう新人は非常に稀なのだ。なんか違うな、と思うのは結局のところ、定性的な側面に拠る。そして、そのようななか、就活においてはキャッチコピーに共鳴することにより会社を選考する学生が多いのが問題。

 

会社組織の本質=企業理念・ビジョン

理念やビジョンといった言葉が出たとたん、いきなり胡散臭くなるが、これがまさしくその企業の立脚すべき軸となる。実際の業務においても軸になろう考えであり、これを捉えられているならば、会社に入社してもギャップを感じることはない。つまりは後悔する可能性はこの段階で大きく減少することになる。

学生時代の活動に置き換えれば、部活やサークルにおける「組織の存在意義」が理念・ビジョンになる。体育会であればそれは「日本一」かもしれないし、サークルであれば「楽しい飲み会」かもしれない。全ての活動はその「存在意義」を満たすためのものであり、これに大きな大義を見出し共感できるからこそ、たとえつらく泥臭いこと(練習や幹事)であってもこなすことができる。反対に、ここに共感できない限り、その組織の構成員であることに対する誇りなどなく、そこに継続的に居続ける理由もなくなる、というわけ。

戻すと、会社という組織においても、企業理念・ビジョンといった会社組織の存在意義に共感できることが、入社後のモチベーションに大きく影響する、というわけ。

 

ここで注意しなければいけないのは、採用キャッチコピーは、採用担当が新人に求める理想像である場合が多く、これが”本質”とずれている場合がある、ということ。多くの学生が入社後にギャップを抱えてしまう理由はここにある。だからこそ、この事実にはしっかりと目を向ける必要があるのだ。会社としての選考基準があるならば、学生としての選考基準もあって然るべきであるということ。これを混同してしまうことが、後悔につながる。(採用キャッチコピーが企業理念・ビジョンの延長線上にある会社は非常に素晴らしい会社だと思う。そして、そんな会社は非常にやりがいにあふれ、活気があり、えてして社会的にも認められているケースが多いと考える)

 

他に注意すべき点としては、中期経営計画というような向こう4~5年で達成するという中期ビジョンはステークホルダーに対する定量的な成績目標の設定でしかなく、ここでいう”本質”とは異なる、ということ。また、そもそも会社として「企業理念・ビジョン」が明確ではない、もしくは形骸化しており、存在意義という問いに対して解を持たない場合も多々ある、ということ。(後者については非常に嘆かわしい。)

 

”本質”を見極めるために。

後悔の出発点がこうしたギャップにあることを少しでも意識することで、会社の見え方も変わってくるかもしれない。会社説明会、面接、社員訪問など、様々な機会で表面化しない、本当の姿を捉える意識を持つ。おのずと知りたいポイントは具体化され、表面的で定型的な質問をすることもなくなるはずだ。本当の姿に共感し、入社したならば、それは就活の成功を意味する。本質に共鳴している学生に対しては、企業も強い魅力を感じるはずだ。

 

就職活動において企業と接する機会など限られており、その中で”本質”を見極めることは非常に難しいということも事実。ましてや、複数の選考過程を進む中で、すべての会社の”本質”にまで想いをめぐらす余裕もないだろう。だから、すべての選考において、こうした思考プロセスを行うことは現実的ではないかもしれない。

一方で、手元に内々定を獲得して以降、自身の未来の一部を共にする会社を選ぶタイミングでは、この会社の”本質”について考えることくらいはできるだろう。それが冒頭の「入社後悔型」にならないための一つの対策と思われる。

 

曖昧な記述ばかりになるが、最後に一気通貫の企業理念をもつ会社を2社紹介して終わりにしたい。

 

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以  上